C86注目の技術書サークル一覧
既存の情報からコミケ3日目(8/17)、同人ソフトでソフトウェア技術書という観点で注目のサークルをまとめました。抜け漏れありそうだけど自分用のメモ、ということで。随時追加していきますが、Twitterでメンションしてもらえればメンテします。
TechBoosterの参加告知(日曜日 西か46b)
サークル「TechBooster」もコミケに参加します。日曜日 西か46b に配置されました。
頒布予定は以下3冊を予定してます。搬入の都合上、部数は少な目な気がします。よろしくおねがいします。
- Android初心者本(仮)
- 教科書本。なベストプラクティス総まとめ的内容にしたいなー、できるかなー、というところです
- FirefoxOS本(仮)
- FirefoxOSの最新情報をまとめつつ、既存の本ではフォローアップできてない最新版でのアプリ作成方法など
の3冊です。まだ影も形もありません。中身、ゲスト等は完成後に告知しますので続報は https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11316947 や techbooster.org でお待ちください。
注目の技術書サークル
サークルチェックの結果を怒涛の勢いで紹介!(毎度のように店番なので買えないのが悲しい)。今回は技術島は1つではなく、西ホールの「か」「き」島に分散配置されてるっぽい。紹介は「か」の後ろからぐるっとまわって「き」まで一周する順番。発行部数は各サークルさまごと違うので、買えなかった!などの苦情は受け付けません。欲しければ並ぶのだ、勇者よ!
くずかごのーと / 日曜日 西か46a
- IRKitで遊ぶ本とのこと。今回初観測サークル。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11311152
JCROM Project / 日曜日 西か44a
- AndroidカスタムROM。早々に完売してるので欲しい人は要注意。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11320356
つ部 / 日曜日 西か43b
- 「Android 名古屋 つくる部」。内容がまだ分かんないけどAndroid系有名団体なのでチェックしとく。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11305472
Tech-orz / 日曜日 西か41b
- 色々ハードウェアとAndroidの連携を工夫して紹介してるサークル。ここ数回で発行部数を伸ばしているけどことごとく完売してる。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11320564
Applest / 日曜日 西か38b
- プロ生ちゃんのひと。iPhone/Android技術書っぽい
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11334152
COMFRK / 日曜日 西き38b
- 計算機関連の技術書っぽい。Webから既刊ダウンロードできたので読んでみたら専門性高すぎワロタ。いい同人誌。
- http://comfrk.info/ ウェブサイト。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11336685
アトリエのどか / 日曜日 西き33b
- 安定して高クオリティ。NFCハンドブックやFeliCa本、Git入門など。安心して読めるので同人誌はじめてだよー、みたいな人でもおすすめ。
- http://www.atelier-nodoka.net/ ホームページ。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11308583
日本Androidの会Unity部 / 日曜日 西き28b
- ゲームエンジン「Unity」の情報誌とのこと。初参加ぽいのでどんなもんかなー、とチェックしてます。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11314209
YUGA / 日曜日 西き27b
- 一貫して競技プログラミング(プログラミングコンテスト)について取り扱ってるサークル。
- テクニック、考え方など解説が充実。気が付いてなかったけど技術評論社で電子書籍化されてるらしい。こちらも安定のクオリティ。
- http://yuha.jp/
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11323555
参照透明な海を守る会
- どこからどうみてもイカ娘。参照透明という一言で伝わる関数型言語がコンセプト(やばい)
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11326797
Metro Girl / 日曜日 西き26b
- 詳細がでてないけどサークルカットのReal-time Rendring技術紹介冊子、の一言に期待。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11338464
glenda9 / 日曜日 西き20b
- 無線LAN規格本とのこと。過去の冊子をみるにガチ。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11311455
AliceSystem / 日曜日 西き20a
- ネットワーク技術解説書を出してるサークル。深い。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11305157
低級はっかーズ / 日曜日 西き10b
- Linux Kernel Updatesでおなじみ。ファイルシステム周りで特集とのこと。
- https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/11321770
Google+アプリに新しいデザインが来たのでGoogle I/O 2014で発表される新Androidバージョンでのデザインガイドラインを推測する遊びをしてみた
2014年5月23日、G+アプリに更新があるというので試してみたら既存のデザインガイドラインに無いロックな挙動をしていたので紹介します。
1か月後にはGoogle I/O 2014を控えているこの時期の更新、ということで新しいAndroidバージョンに取り込まれるのだろうなー、とか推測しながら挙動を書き留めました(私自身、すぐ慣れてしまうので忘れないように)。
先にまとめておくと次の通りです。
まとめ
- カードUIに最適化した一例としてG+アプリをみると良い
- ActionBarの機能拡張、ブランドカラーの強化
- ListView(カードUI)の上部にメニューをだす形が流行りそう
- いままでもGoogleは自らデザインガイドラインを破ってきたし、時代に合わせて新しいガイドラインに更新している
今回に限らず、Google製アプリでは、アプリごと思想が微妙に違ってるケースがあります。Google+とGmail、Googleドライブなどアプリごと細かい部分での挙動を統一しきれないこと自体は珍しくないので、まぁそんなもんです。
想像力を膨らませながらデザインの新しそうなところをまとめたので(実際の意図は設計者に聞かないと分からないものですが)読んで気になったところ、デザインの意図とか、あーだこーだ周りの人と議論すると面白いと思います。
NavigationDrawerは、死んだ。
Android開発者なら、アプリを立ち上げて、いくつか気になる点があると思います。
ActionBarの高さが微妙にデカいこと、NavigationDrawerが廃止されていること、投稿ボタンを下に置いてあること。
ActionBarのブランドカラーやサイズ感などでしっくりこないかもしれませんが、ActionBarには「更新しています…」など状態表示も含まれるようになっています。
今回、特に注目したいのは、NavigationDrawerでのメニュー表示を廃止してしまったことです。
実際のメニューはどのように表示されるかというと
新しいメニュー
Google+では、このようにListView(カードUI)の上にメニューをもってきてます。ListViewの上部にメニューを表示する手法は、わりと最近に見かけるようになってます。流行に乗っかってる感じがしてますね。
従来のデザイン
ちなみに現在のガイドラインに沿うなら次のようなデザインが一般的です。
こちらはNavigationDrawerを採用したタイプで現在位置をTabで表示して左右スワイプでカテゴリを移動するスタンダードなタイプです。
デザイン変更の理由は?
もともとG+の旧アプリも、このようなをNavigationDrawerを持ってましたが今回の更新でバッサリ変更となりました。理由としては
- カードUIとしての操作性の統一
がありそうです。最近のモバイルアプリでは、左スワイプを別の動作にあてることがあります。たとえばGmailアプリではスワイプはアーカイブにあたり、Google Nowではスワイプはカードの非表示です。
左右スワイプの使われ方が、カテゴリを移動する、から派生して、いろんな操作を意味することになった点が大きいかも。
これらの操作と混同することを防ぐためにはNavigationDrawer以外のほうがよいのかもしれません。
NavigationDrawerは消え去るのか?
死んだ、と言ってしまいましたが実際はそんなことはないです。NavigationDrawerのメリットは画面端からのスワイプで、いつでもメニューにアクセスできる点ですし、複雑な操作を一手に引き受けてくれます(メニューの出し方がわかりにくくチュートリアルが必要だったり沢山あるメニューから正確なアイテムを取り出せるか、など議論の余地はありますが)。
現状、すぐになくなってしまうデザインパターンとは言いにくい状況です(つまり、まだ主流)。今後のトレンドをみつつ採否を考えていけばいいかと。
Google+で、NavigationDrawerを廃止した理由は、画面ごとに何をすればよいか、という分かりやすさがほしかったからかもしれません。利用シーンにあわせてメニュー(またはコンテンツ)を表示すると、何ができるかわかりやすく伝えらえると考えたのかも。
右側から出てくる通知領域
NavigationDrawerは左側からでてきましたが、Google+の通知領域は右からでてきます。
(13:58 追記:今回のアプデではなく以前からこの挙動のようです)
これは驚いた。定着するかはちょっとわかりませんが、右スワイプが余ってる(※左スワイプはカードの削除や非表示に割り当てられている)ので何か使ってみたかったのでは…。ちなみに通知領域が画面右側に寄って出ること自体はウェブ(Googleのウェブページでは右上にアイテムが集中してるので)でよく見るので普通の発想かなー、と思います。
そういえばFacebookアプリも以前は右側をスワイプするとアクティブな人リストがでてきてましたね(FBのほうは新デザイン移行に伴い、でなくなっちゃいましたが)
邪推すると…
Webと同じ操作系にしてくるってことは、やっぱりAndroid 5.0ではChromeとAndroidが統合されるのだなー、とか考えると夢が広がります(反論をあげておくと、モバイルでWebと似たような操作系を採用すること自体は、珍しくはないという気もしますね)。
ブランドカラーの扱い方
ActionBarはアプリのブランドカラー(Google+なら赤)がはいります。また今までよりActionBarは背が高くなっており、存在感が増しています。かわりにメニューなどはListView(カードUI)をスクロールさせれば非表示になるなど画面を有効に使う工夫がされています。
個人情報のページではブランドカラーが個人のカバー画像で入れ替わるように工夫されてます。一方、画面左上の「
下ボタンUIが復活しそうな気配がある
どうも画面下部の扱いが見直されている気がします。
というの画面下に投稿ボタンが置かれてるからです。G+のアプリ画面を見ると投稿ボタンが下に移動しています。
いつもなら画面上部に置くはずのボタンが下にあります。さらに投稿画面をみてみると、やっぱり投稿ボタンが下に移動しています(下図)。
現在、一般的なアプリだと画面右上に投稿ボタンを配置しています(図の右)。しかし新G+アプリでは画面右上が空いてるにも関わらず画面右下に統一しています。明確な意思が感じられるなー、と。あとデフォルトでキーボードを非表示にしているあたりもポイント高いですね。
かわりに画像やカメラ(しかもプレビュー付)での写真を選びやすくしています。これはSNS(とくにGoogle+)が画像中心になっている現状を踏まえて、優先度を文字から写真にスイッチしたのでしょう。
デザインガイドラインは変化するもの。
以前、Googleはこういっていたと記憶してます。「画面下はホームボタンやバックボタンとかあるから下タブとかやめていこう!」しかし、日は流れ、スマートフォンのサイズが4インチを超え、5インチ超も当たり前となりつつあります。
ぶっちゃけ画面上だともう指が届かないので下に持ってくることを是としたと思います。
投稿ボタンも画面下、ホームボタンのすぐそばにおかず、少し上部に離して配置していることからも、ユーザーへの誤クリック防止の配慮がみてとれます。
デザインガイドラインを守るのも大事ですがユーザーの立場にたって考えることも重要ですね、みたいな話なのですがGoogleはわりと自分でデザインガイドラインを破ってきます。
日々ガイドラインを守れ守れと言っておきながらなので手のひら返しにみえますが、
「ユーザーにとって何が一番いいか」という試行錯誤は個人の開発者ではやりにくいのも事実です。今回の変更も新ガイドライン化されるかもしれないし、ユーザーの受けが悪ければ、何事もなかったかのように消えるだけかもしれません。
まとめ
ガイドラインは時代や流行りと共に変わる点に留意しておくこと。ただし、基本はガイドラインに準じるとデザインの観点からもコストパフォーマンスが良いはず。やはりユーザーが操作に迷わないというのは強い。
あとこの新ガイドラインを推測する遊びは多分こういう意図だろうなー、と思ったことをざっくり書いただけです。次のデザインガイドラインはこれだー!とか信用せず、Google I/O 2014を楽しみに待ちましょう。
Google Glassを眼鏡として使ってみたよ
Google GlassはGoogleの開発しているメガネ型のウェアラブルデバイスです。米国時間4月17日、新しいアップデートが適用されており、現在、Google GlassのバージョンはXE16(XEはExplorer Edition、開発者むけバージョン)です。
バージョンXE16からは(非公式ながら)日本語による音声操作にも対応が始まりました。電脳コイルが(限定的ながらも)すぐそばに、という感じで面白いデバイスです。
といいつつも、自分自身が近視なので、この手の眼鏡型デバイスを活用することもないだろうと思ったのですが、ひょんなところから使用する機会に恵まれたので改造ついでに感想メモ。
※日本国内ではエアプレーンモードで運用。
Glassに眼鏡を付けてみた
というわけでGlassを眼鏡として利用すべく、レンズをつけてみました。ややこしいなぁ。つまり、こうなります。
レンズ部分の制作は表参道にあるメガネフレームのセレクトショップ「KAMURO 青山店」さん。普段はサングラスやインポートのフレームを取り扱ってるお店です。
今回は無理なお願いにも関わらず試行錯誤の上、メガネアタッチメントをオーダーメイドで作ってもらいました。よく見ると分かりますが映像投影部に干渉しないように左右のレンズのサイズが異なっていたり、爪で固定していたり、と特殊な構造になっています。気になる方は問い合わせてみてくださいね。
この状態で生活してみた結果
今回の眼鏡化でGoogle Glassは自分にとってただの眼鏡です。強度の近眼なので掛けないと何も見えません。もうつけるしか選択肢はないところまで追い込みました(自分を)。
せっかくなので数日つけっぱなしで生活したのですが、結論としてはGoogle Glassは単純に便利な時計でした。
物珍しいフェーズ(つまり無駄に機能を使う)を通り過ぎれば開発機にしては電池の持ちも良いんじゃないの?というぐらいですね。
電脳コイルのような電子戦が繰り広げられるわけでもなく「ぼくサッチー」としゃべる巨大な構造物に追いかけられることもなく。近い印象のものを探すとしたら、昔の人にとっての懐中時計、腕時計の感覚、なのかなぁ。
壁掛け時計やチャイムがあれば腕時計を持つ必要なんかないのだけど腕に付けただけでチラッと確認できる利便性。そんな感じです。
新しいインターフェイスなりの未来と課題がある
たとえば上をチラッと見上げたらディスプレイがオンになり、時計がでる。そのまま"OK, Glass. Take a picture"で(恥ずかしければウィンクでも)写真を撮れます。
日本だとここまでですが写真や動画、ボイスコマンドによる音声認識機能はコミュニケーションのために用意されており、簡単にShare, replayできるように設計されています。
スマートフォンを通じて行う作業をより簡単にできる(そして単純化されている)。Google Nowのように天気や移動先の路線情報を表示したり、SNSの投稿、通話があれば音声で返信できます(XE16からはビデオハングアウトの機能は削られました。あんまり使われなかった、とのこと。まだまだ完成したデバイスではなく試行錯誤してる感じがすごい)。
ただし、このあたりの操作が自然かといわれたら全然そうではない。違和感がある操作が多いです。独り言のようなボイスコマンドやウィンクは慣れない操作でした。
フィーチャーフォン全盛のときにスマホを持ってるような見た目に対する違和感よりも、今回のような行動の違和感は、もうちょっと深い感じがします。
ただ外国ではハンズフリー通話が浸透してるので、そういう人たちからしたら日本人が感じるほどでもないのかな。
最後に。Glassを付けてどうしても困ったのがトイレ(公共)です。どう考えても抵抗感がマッハでした。ここだけは普通の眼鏡と掛け替えたことを付け加えておきます。
このあたりは(事前に目を通した)Google Glassの注意事項としてもいくつか挙げられていますが
基本的には、他人に敬意を払うこと、これに尽きるかと。
かけたまま生活していると、(Glassについて知らない人が多いので)不思議な目で見られますが、質問に答えてどういうデバイスか伝え、軽く試してもらうと周りの人は面白がってくれました。
さらにプレイバシーの問題が大きい場所では入るまえに外すべきでしょうね。携帯電話の利用が適さない場所、カメラの利用が適さない場所は、同様にGlassも適さないです。
試していて、いくつかの未来と課題がみえましたが触ってて面白いデバイスなのは間違いなく、開発者(Googleのいうところのexplorer)にとっては良いデバイスです。
ウェアラブルの世界でもAndroidがベースなところがAndroidが十分に浸透したのだなぁ、という別のところでも感慨深いわけですが。