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ひつじのにっき

mhidakaのにっきです。たまに長文、気が向いたとき更新。

会社の株式が譲渡された場合に起きること、もしくは想定しなければならないこと

私、mhidakaの所属するパナソニックAVCマルチメディアソフト株式会社は株式を譲渡されることとなりました。
詳しくは プレスリリースが正確です。

はじめにスタンスなど

デリケートな話題でもあるので、私のポジションを明確にしておきます。
勤務6年目、社内では中堅どころ。Androidで元気よく活動しているので中心的な位置取りになることもあります。役職としての管理職ではありません。また会社の理解により氏名、所属を公表してAndroid界隈で社外講演・コミュニティ活動をしているため、中の人から見た何かを書き残しておきたいというのも。電機業界の時勢を表す出来事だと思うので公表情報をもとに書き記しておこうと思います。

株式譲渡そのものは企業としてメリットを確信して行うわけですのですが、人それぞれメリット・デメリット、感じるところがあるのでなるべくフラットに書きたいと思ってます。私自身、日本の電機業界の斜陽っぷりは実感するところも多く、そのようなベクトルがかかっているかもしません。ある程度先にはっちゃけておきますのでご了承ください。また個人の意見ですので所属組織とは全く関係ありません。その点もご理解ください。

その日は突然やってきた…?

と、書きましたが印象としては詳細は不明でも、うすうす合併/解散/譲渡と感づいた人も多かったのでは?と思います。いくつかの兆候に気づけたかどうかで印象が変わるものです。デジタル家電(AV家電)を担当するパナソニックのAVCネットワーク事業は右肩下がり*1

年度見通し 売上高 営業利益
2007年度 22,816億円 1,216億円
2008年度 17,458億円 ▲185億円
2009年度 17,351億円 110億円
2010年度 17,006億円 ▲281億円
2011年度 17,135億円 ▲678億円
2012年度 14,100億円 220億円

http://panasonic.co.jp/ir/release/index.htmlよりAVCネットワークセグメントを引用

というわけで調子が良くないのは5年ほど前からIR情報からみてもわかる周知の事実だったといえます(不況、円高トレンド、震災など色々要素はあったとはいえ)。この間も今回と同じように子会社が少しずつ譲渡・解散しています。
 私の所属企業の事業規模は(プレスリリースより)売上高26億円、従業員300人弱、決して小さくはありませんがセグメントと比較すべくもなく、ですね。


株式譲渡の発表があれば、それはIR発表も同時に済んでいるということで、もはや疑いようのない事実です*2。次に出てくるのは労務、業務への影響など身近な、それでいて一番実感しやすい心配が表面に出てきます。今回は株式の取得なので会社としては継続するため、急に何かが変わるということはありません*3

が、さすがに話を聞き終わったあとの、みんなの顔は結構真顔です。迂闊なことを言うとひんしゅくを買うこと間違いないです。似たような状況になったら無駄口は叩かず、黙っておくことをお勧めします:)

大手電機メーカーのグループから出るということ

グループだから、という理由で就職した人には中々な衝撃なのかもしれないです。僕もそれなりに考えるところはあります。その中でも言えることの一つは環境変化を否定しないこと、です。「うわ、マズい!」と思って悲観的になるとかなり厄介です。一生同じ会社に雇用される時代ではないと思い直し、良い機会だととらえるべきです*4

グループ外にでるなら全く気にする必要はありませんが*5、それでも気になるのは親会社(大手電機メーカー)の開発現場ではないでしょうか。グループ会社というのは現場の人間は結構仲がよいんですよ*6。もともとは雇用にかかる費用効果を狙った(もしくはより一層の専門化を追求した結果生まれた)子会社ですが、いままでちゃんと活用していればそれなりに技術の移転も進み、実際に手を動かす人、現場の中心に子会社がいる、なんていう会社はたくさんあると思います。
 それらをグループ内に必要としないという判断があった、ということは「技術力」とは何か、エンジニアの根本ともいえる課題にあたることになります*7。そんな時、頭を悩ませてるのは面白いことに*8また親会社の社員さんたちです。特に現場レベルではどのように開発を維持し、商品力を高めるか、という経営とまた違った課題を抱え、解決していくことになります*9

あ、そうそう今の時期に株式譲渡ということで気になっているのが派遣法改正ですね。もっぱら派遣の禁止条項が効いたのでしょうか、とも思いますがこの辺り詳しい方いらっしゃいましたら教えていただけると幸いです:)

なにか随分一般論に近くなってきました(固有名詞をガンガン添削してるからです)。

自分がしたいことを考える

発表から一夜明けて表面上は落ち着きを取り戻しています。しかしながらみんな心の中では思うところ*10はあるのではないでしょうか。それらをどのように解消していくか、だと思います。やはり比較的若い人たちは不安が大きいようです。年齢が上がるにつれ、ですね(弊社は平均年齢30歳ちょっと)。株式の譲渡があった場合、発表しばらくは今ある不安の解消と将来への展望を考える、というのがとりあえずの課題となります*11。このような事態に遭遇した際、具体的にココが課題だと考えられる人は大丈夫じゃないかな。

「会社の株式が譲渡されるので遅刻します」

番外編。ちょうど当日に所用があったのですが遅れるのが決定的になったため(IR情報が公開されているのを確認した後)、「会社の株式が譲渡されるので遅刻します」という内容の連絡を入れました。この理由で遅刻するのは人生で初めての経験でした。

*1:毎年のように行っている組織変更の効果もなく…効果あってこの程度で済んでいるとみることもできなくは…ない

*2:上場企業であれば市場が終わったあと教えてくれるはず

*3:将来は保証外

*4:と書いていますが、このあたりも色々ポジショントークが混じってるとわかってくださる読者の皆様と気が合いそうです。実際のところそう考えたほうが全体としてプラスになりますし

*5:お客様として今後もお付き合いがある場合をのぞいて

*6:色々違うところもあるけどもっとも大きいものとして給与体系が違う

*7:意識高い高いー

*8:当人たちは全く面白くありませんが

*9:子会社を連結外にするなんていうことは本来、調子のいい時期にやるほうがいいと思うんだけど

*10:残るのか去るのか

*11:基本的に譲渡されたタイミングでは仕事を変えてキャリアを育てるとか時間がかかることができなくて打てる手も限られるので、本当は常にやりたいことを意識して仕事するのがよいんですが