Android Developers Forum in Osaka
行ってきました。感想、個人的まとめなど。
聴講しながらのメモなので正確ではないです。
資料に対する言及はなどはメモしきれてないかも。
特にパネルディスカッションについては話者の意図通りか、あやしいところもあります。
自分なりのまとめてなので十分にご注意ください。
日経BP菊池さんご挨拶
- 会場キャパシティ150人に対して300人超える応募。
- 今日のイベントはUst&Twitterを活用。双方向&ネット対応(#ADF2010 #ADFSpring)
AndroidApplicationAward
- 締め切り5月10日
- 応募手順:2段階で応募。
- エントリー⇒イミテーション後、アプリケーションをアップロード。
Xperiaおよびドコモマーケットの紹介と開発者への期待[NTTドコモ山下さん]
開発に興味持っている人たちの視点・刺激とヒントを役立ててください。
Xperia、好調に売れています。出荷が追い付かずに品薄です。
Androidに代表されるスマートフォンについて
2010年に爆発的に増える ⇒ 機械と人間の関係が変わる兆し。
デバイスにはアプリケーションが必要
デバイスとは表現を行う、経験を決定づけるものがアプリケーション。
機械だけでは、「経験」には到達できない。ソフトの力が必要
Androidのアプリケーション
半年で2倍、さらに2倍。指数関数的にアプリケーションがそろいつつある。
Webでできること、アプリケーションでできること、意味が違う。
Web→知る・知らせる、交換する、購入する
すべてアプリケーションに紐づいている。
今後、高度化・モバイル化する様々なデバイスが登場する。
iPad=21世紀のモノリス。触れてみて分かる衝動。見方が変わる。
アプリケーションの表現能力、画像のクオリティが高い。
ダイナミックな表現能力が経験を更に高度なものに変える。
メディアが変わる
Twitter/Ficebookなど世界規模のコミュニケーション。
4億、5億の巨大なSNSに。
フリーミアムで普及するアプリケーション
おおむね無料、ちょっとしたプレミア要素のみ有料での販売モデル
- Evernote
- TuneWiki:音楽聴いているリスナーが歌詞を書いていく。情報を共有しつつ、エンターテイメントとして楽しむ。
Androidのアプリケーション、製品、開発での注意点
サービスのアプリケーション化
変化しているなかでも成長するには、サービスとして扱うこと。
市場に合わせたサービスの進化にあわせて、アプリケーションも変えていくことが重要。
オープンな相互連携:ほかのアプリと相互に関係することで、利用に広がりが。
デザイン=ユーザー体験。画面遷移など全部を含めて「デザイン」
大いに模倣するべき
「必ずできる」先人から学び、みんなで開発しましょう。
模倣の上にクリエイティビティを。
日本Androdiの会関西支部 最新の活動[ブリリアントサービス杉本さん]
クアルコムの取り組みと期待
[クアルコムジャパン株式会社 代表取締会長兼社長 山田 純さん]
上海:中国
IPのP2Pで写真を送れるアプリを作りませんか?
現地でのフィールド試験&デバッグ
動かない原因をめぐり、喧嘩したのが杉本さんとの最初の出会い
クアルコムのAndroidへの取り組み
OHAの設立メンバー。先行的なポジションを生かして、Android端末では
ほぼ使われている。世界最初のAndroid端末、日本初のAndroid端末に採用。
最先端のSnapDragonがAndroid端末をリードしたい。
Xperiaをはじめ、ほかの機種・スマートブックなどでも採用が進む。
SnapDragonはモバイルを再定義する
高いパフォーマンスと低消費電力の両立。最もすごいのは低消費電力。
電池は大体7割ぐらいが液晶デバイス。表示の部分をどう工夫するか、
マルチタスクでのアプリ制御。バックグラウンドで通信を行うと、どんどん電力が減る。
消費電力マネジメントが重要。
クアルコムはチップメーカー。消費電力のノウハウがある。
「Xperiaの電池の持ちが悪い、なんとかしろ」
このような質問がとてもありがたい。質問をもらう機会が大切。
社内に持ち帰り、Xperiaの電力が大きいのか知りたい、と社員に聞くと
- アプリケーションがわるい?
- 裏でGPSが動いているから?
ひとつひとつ検証している。クアルコムのチップで対処できることがあれば、やっていきたい。
このような蓄積が大切なので、どんどん要望・使い勝手に関するコメントを。
農研機構「Android地図ビューア」[寺元さん]
現在の地図と過去の地図を重ねて表示。
最終的に地図機能付きの農業用支援アプリを目指す
Androidフォントの紹介
組込フォントエンジンKeiTypeの紹介
アプリケーション向け組み込みも可能。
開発キットとして提供予定。たくさんの種類のフォントがあります。
携帯電話や組み込み向けの枠内にはいったフォントを用意。
ARIBなど外字、ユニバーサルデザインフォントにも対応しています。
パネルディスカッション
[山下さん、杉本さん、山田さん、日高さん、司会:菊池さん]
杉本さん:
携帯電話は特化ハードウエア。スマートフォンは、汎化ハードウエア。
組み込み産業が減る方向にいくのではないか。
Androidなど汎化ハードウェアが広がることで、
組み込み産業が縮小していく可能性。
山田さん:
産業へのインパクト、ものづくりの拠点はアジアに移っていくことある程度は避けられない。
日本はサービスに紐づいたデバイスを提供するべき。
昔はピラミッドの頂点の企業しかできなかったが、今はアイデアがあれば誰でもできる
山下さん:
ドコモとしては、オープンソースなど多様化の方向に流れるのが自然です
特殊化の果てが今のガラパゴスではないか。
環境が変わった際の移り変わりが今出ないか。
スマートフォンの形は、アンディ・ルービンがつくったが、
今まで機械だったものが人格めいたものが出てきている。
菊池さん:
すぐアイディアが実現できるのが、多様化の良いところでは。
山下さん:
生態系が変わると、ご飯の食べ方変わる。私たちももがいているところ
女性の視点で足りないものを教えてほしい。
日高さん:
女性から考えるとサイズが大きい。Xperia。
女の子は爪が長いとタッチした時に引っかかる。マルチタッチに対応していないデバイスだと、タッチしたところが飛んでしまう。
ハードウェアなボタンなどタッチ以外があれば。
ボタンが丸くつくってあるモノがあるが、あれは女の子の仕様に合わせているのでは?
iPhoneはブランドありき。Androidはサービスありきではないか。サービスを使いやすいインターフェイスにするべき。
菊池さん:
スマートフォンの市場性について
山田さん:
台湾のEMS,OEMさんたちが狙っているのはスマートフォンではない。
もっと画面を大きく、スマートフォン以上、パソコンとかiPad未満で
ハードを作っている。何か使えない?と作ってみるアプローチをしている。
菊池さん:
組み込みへのアンドロイド適応も始まってる。
メーカーにドコモが期待するものは?
山下さん:
試行錯誤の過程では、たくさんのデバイスを作ることがあると思う。
製品化する際は、こうつかってほしいを入れるほうがよい。
iPadは9インチという画面サイズを生かしている。
なにをやってほしいのかを、良く考えておく。
iPad、なぜあのサイズにしたのか。雑誌のサイズ、映像。目的が明確なマシン。
なんでもできるではなく、この目的のために作った。
商品化するときには魂をこめると言う意味で徹底的に考えなければならない
菊池さん:
スマートフォンはどうなる?
形状などここ数年で変わりつつあるが…
山田さん:
端末がどんどんシン・クライアントになっているが
Androidを動かした時に一番問題になるのが端末のレンダリング処理能力
ユーザーへの最終的な表示にまだまだ必要。
あと数年たつと要らなくなるのか?については、まだ結論がでていないと思う。
今やるのはJavaScriptを如何に低消費電力でやるのか、など
まだまだ仕事が残っており、クラウドによるシンクライアント化が一気に進んでいない状況。
山下さん:
デバイス(ハード)とソフトの組み合わせ、バランスが重要
- デザイナさんに言わせるともっとリッチに、といわれる。
- プラットフォームからはもっと軽くといわれる。
山田さん:
クラウドのサービスで重要なのがライフログをとり、
個人と趣味・情報の紐づけができること。これ以上は見せたくないラインがあるはず。
ログは端末の中だけに閉じるなど、なんらかの線引きができるアーキテクチャがあれば安心できる。
クラウドによるサービスが究極の解とは考えるところが残っているはず。
日高さん:
データを収集されていることを考えたこともないユーザもいるはず。
グーグルだと日本のカルチャーに通じないところもある(GoogleMap問題など)
サーバーに持つデータの種類はかなり難しいのではないか?
山下さん:
通信の秘密は非常に重要
アメリカはデータマイニングが進んでいる。データをどのように扱うべきか結論がまだ出ていない。
質問
Q:HTML5、AndroidMarketについてご意見お願いします
山下さん:
HTML5の本質は、今までの方言・ブラウザアプリケーションの乱立に対する
整理+高機能化に相当する。HTML5 VS FLASHは論点が違う気がする。
HTML5はスペック。FLASHはプラグイン(実行環境)としての商品になっている。
最後は使えるツール、システム。Flashのよさは残る。
HTML5 は全体のシステムの良さがあり、両方が使われることになるのでは。
どちらも残るとは思うが、デファクトは今後も注視したい。
アンドロイドマーケット・AppStoreは公開・配信の場。
エンドユーザーにとって使いやすくなるのは次のステップ。
デベロッパはみんなに使ってほしいので、シンプルにしたい。
エンドユーザーは千差万別。100人いたら100個の趣味がある。
いわば、Androidマーケットは百貨店。専門店があってもいいと思う。
最後に一言
山田さん:
新しいことをやりたい。Androidはそのための基盤。ただ作っているだけではアジア勢との競争にさらされる。
超えたものを作りたい。我々のコミュニティから出てほしい
杉本さん:
いっしょにアイデアを出して、力をあわせておもしろいものを作りたい。声をかけてほしい
日高さん:
関西で何かしようと思われる方、女子部のメーリングリストにご加入を。いっしょに作っていこう
山下さん:
Androidをつかってアイディアを実現してください。
- デザイナーの方々とエンジニアリングにはギャップがあった。AndroidやFlashなどで両者の幅がくっついてきた。
- 日本の技術力はマダマダ高い。オープンな世界が一つの突破口、新しいコラボレーションで新しいものが生まれる
ドコモマーケットについて[NTTドコモ山下さん]
現在、AndroidMarketにはアプリが大量に出ている。
ドコモマーケットはガイドブック。
- 携帯電話ユーザーがスッと使えるように。
- 有料/無料を問わず、紹介。A4アプリは相談の上…
- AndroidMarketをサポートします。どちらでも使えるように。
法人からのコンテンツ掲載を受け付け中。
サポートとしてコールセンターに3けたの人を用意してるが、非常に問い合わせが多い。
個人開発のアプリケーションをのせると一人に対して、1対Nの関係が発生する。
問い合わせに回答するのに苦慮してしまうのでは。
‐ドコモへの苦情、フィードバックもあるかもしれない
‐個人のひとへ著作権問題や不具合フォローを(確実にやってほしいと)押し付けるのは問題では。